今までの家族から新しい家族へ
超少子高齢社会の日本、家族を持たずに一人で生きている人が増えています。結婚して子供がいて・・という、今までの「家族(夫婦+子供)」という形である必要はないと思いますが、人間一人では生きられないそして、生まれて来たら必ず死にます。最後は誰かに看取られて、あの世に還っていきます。病気の時、疲れている時、悲しいとき、嬉しいとき、寄り添い、励ましあい、慈しみあいながら、見送って、見送られる、「新しい家族」を作っていきませんか?
65歳からの現状
現在、年金は現在いくらもらえているの?
厚生労働省が公開している「平成28年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によれば、
○「国民年金」が平均月額で5万5千円、(国民年金の制度上の支給額は、40年間保険料を支払った場合の満額は、月額で「64,941円」)
○「厚生年金」は14万7千円、(ただし、厚生年金は加入期間や報酬によって、支給される金額に差があり、男性が「166,863円」、女性が「102,708円」)
これでは、特に女性の一人暮らしでは、暮らしていけません。
高齢者と生活保護
生活保護を受給する高齢者世帯、母子世帯、傷病・障がい者世帯のうち、高齢者世帯が約80万7,000世帯と全体の49.6パーセントを占めています。
高齢者の生活保護受給者が増えている要因としては、高齢者の生活を支えるとされている年金の支給金額に問題があります。(出典:厚生労働省 2017年7月27日)
自営業者などが加入している「国民年金」の支給額は満額で約6万6,000円。この設定は、2世帯同居や3世帯同居が当たり前だった時代の高齢者の生活を
想定しているため、家賃などの支払いや日々の生活費すべてを賄うことを想定されていなかったのです。
年金制度ができたのは、1961年、その頃とは大きく人口構成、生活環境も大きく変わっています。
高齢者のおひとり様、増加中
平成26(2014)年現在、65歳以上の高齢者のいる世帯は、全世帯(50,431千世帯)の46.7%(世帯数23,572千世帯)を占めており、
そのうち、単独世帯が5959千世帯、夫婦のみの世27242千万世帯となっている。(平成28年版高齢者白書内閣府資料より)
しかし夫婦のみの世帯もいずれおひとり様になります。
高齢者の人間関係
現在住んでいる地域での付き合いの程度について、60歳以上の高齢者をみると『付き合っていない』
(「あまり付き合っていない」と「全く付き合っていない」の計)とする人は、女性19.8%に対して、男性25.3%、
65歳以上の一人暮らし高齢者が、病気などの時に看病や世話を頼みたいと考える相手は、
子供がいる人は男女ともそれぞれ「子」で男性41.0%と女性58.2%と最も多い。
子供がいない女性は「兄弟姉妹・親戚」(35.4%)が最も多く、次いで「あてはまる人はいない」(21.5%)となっており、
一方、子供がいない男性は「あてはまる人はいない」(35.0%)が最も多く、次いで「そのことでは頼りたいと思わない」(22.6%)となっている。
しかし、孤独死(誰にも看取られることなく亡くなったあとに発見される死)を身近な問題だと感じる(「とても感じる」と「まあ感じる」の合計)
人の割合は、60歳以上の高齢者全体では17.3%だが、一人暮らしでは45.4%と4割を超えている。(平成29年版高齢者白書内閣府資料より)
東京都監察院が出しているデータによれば、平成29年孤独死した男性は、2147人、女性1172人となっています。